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	<title>Shinji Tahara &#187; サイード</title>
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		<title>二項対立は超えられないか－サイード「知識人とは何か」</title>
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		<pubDate>Sat, 22 Jan 2011 08:00:00 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[サイード]]></category>

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		<description><![CDATA[田原 慎治です。 サイードで思い出すことと言えば、もう10年くらい前になるでしょうか、朝日新聞に連載されていた [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>田原 慎治です。</p>
<p>サイードで思い出すことと言えば、もう10年くらい前になるでしょうか、朝日新聞に連載されていた、大江健三郎との往復書簡です。あとは3年前にイスラエルに旅行するにあたって「予習」のために読んだ「オリエンタリズム」。そういった書き物に比べれば、BBC向けの講演をほぼそのままの形で編集しただけあって、かなり読みやすかったのが、本書「知識人とは何か」です。</p>
<p>「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」（大橋洋一訳　平凡社版）</p>
<p>その真意については本書をご参照いただくことにしましょう。いずれにしても、立論の道中、なかなか爽快な場面が随所に現われます。たとえば、フランシス・フクヤマ（「歴史の終わり」）やサミュエル・ハンチントン（「文明の衝突」）などをばっさり切り捨てているあたり。曰く、</p>
<p>「いずれも、よくもまあこれほどありきたりで、嘘っぱちな議論はないといえるほどの、とんでもないいんちきではないか。」</p>
<p>リオタールの「大きな物語消滅」論も、問答無用で切り捨てられます。その種の、一時期メディアを賑わした「分かりやすい」、時代を大所高所から鳥瞰した論述は、どうやらサイードの肌感には合わなかったようです（なるほど、読んだ途端に何となく世界が分節化できたような気持ちにさせてもらった、あの種の論述が嫌いなんですね。分かるような気がします）。続いてサイードは種々の「知識人」定義に言及しますが、中でもグラムシ、ジュリアン・バンダ、アドルノ、ジャンバティスタ・ヴィーコ、C･ライト･ミルズらの見識を高く評価しています。視点は一貫しており、「公的な場での批評精神」、「権力への懐疑」といった姿勢です。</p>
<p>そこで。</p>
<p>この書における「知識人」は「the intellectual」の訳語です。もっと一般的には「知性的な人」「知的な人」と訳される言葉です。そこでどうしても思い至るのが、知性的な人とは、本当にサイードが言うように弱者＝少数派の代弁者なのだろうか、という疑問です。弱者＝善、強者＝悪という二極対立思考の危険についてはずいぶんいろんな人が論じてきているはずだのに（比較的最近の日本の論壇では小浜逸郎や中島義道などが書いていて、なかなか面白い）、サイードは敢えてその紋切り型の思考を正面からぶつけてきます。しかし、論理的に考えるなら、弱者＝少数派の中にも往々にして存在する邪悪なものを見逃すことはないでしょうし、多数派＝強者の中にある善をそれと知りつつ語らずに済ませることはないことでしょう。ポスト・モダンが「善悪二元論で語るのを、そろそろやめましょうよ」と言えば、「いや、そんな価値相対化は許さない」という立場、ここまでは分かるんですけどね・・・。もちろん、この講演集はあくまでもサイードの論評そのものではなく、論評を包括的に論じた「メタ論評」ですから、実際の仕事の中では、きちんと「反対側への目配り」をしているのかもしれない。しかし、それにしてはこの書の中で論じられる具体的なケースが、どうも「弱者＝善」を無反省に言い募っているようで、ややすっきりしないままに、読み終わりました。</p>
<p>ここでコンサルの現場へ。</p>
<p>少数派の論点もきちんと議論の俎上に乗せる、それがわたしたちが指向する「議論の見える化」とか「図で考える」といったスキルセットの根底にある考え方です。たとえば、わたしたちコンサルタントには、会議の最中などに賛否両論を整理すべく、ホワイトボード上に縦横一軸ずつざっと十字を描いて、マトリックスに事象をマッピングするという、癖のようなものがあります。ここに一つのトリックがあって、そうやって図に描くと、たいてい相反する種々の立場が「見た目に同じサイズになる」のです。実はこの「同じ」であることがミソなのです。</p>
<p>マトリックスで「同じサイズ」にしてしまうことは、先入観を排除してくれ、潔く意思決定を行う後押しをしてくれます。しかし、そのようにしてバッサリ二つに区切った瞬間に「その両方である」や「どちらでもない」が、同様にきれいに排除されてしまいます。この割り切りを「気持ち悪い」と思う人と、そうでない人がいます。わたしは「気持ち悪い」派です。もっとも、その気持ち悪さを痛感しつつ、あくまでも道具として、その種の思考法を「都度使い回し」ます。ただし、どの瞬間にも、自分がある種のものを「切り捨てた」ことに無自覚であってはならないともまた思うのです。このあたりの迷いが前面に出てしまうところが、自分がコンサルタント向きではないところなんですけどね。そこは大いに自覚しています、はい。</p>
<p>いや、サイードの言わんとしているのは、そういうことでもないのかもしれないな。そうやって「ばっさり切って」はいけないんだろうな。いや、やっぱり切っているよな。いや・・・（以下、無限連鎖）。</p>
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