立ち居

「人間は立っているときには横になっている時よりも7%多くのエレルギーを消費しているにすぎない。

一方、犬は四足で立つ時は、寝た姿勢の時よりも70%ほど多くのエネルギーを消費している」
(ジョン・R・スコイルズ)

Our upright stance is very energy efficient,
for it demands little muscle action to sustain the vertical alignment of our body.
In fact, we use only 7% more energy when standing than when lying down.
A dog uses about 70% more energy when standing (on all four) than when lying down.

確かに、犬は「何かをしているとき」しか立ってませんね。
あとは終始寝ている。
猫なんかもっとそうです。

その点、人間は眠ているときしか寝ない。
うん、たしかにそうだ。

とはいえ、この7%という数字はかな理想的な数字だと思います。
つまり、人が理想的な立ち姿で立った場合のことでしょう。
ということはこういうことです。

人は理想的な立ち姿で立つように設計されている。
しかし、人は必ずしも理想的な姿で立っているわけではない。
人は理想的な立ち方を学習し、習得しなければならない。

ちゃんと立てる。
ちゃんと座れる。
ちゃんと歩ける。

こういうのを古来日本人は、「立ち居」と呼んで来ました。
それが単なる、自然=本能ではなくて、文化でもあることを意識してきたわけです。

ちゃんと立てて、ちゃんと座れて、ちゃんと歩ける―
ソウイウヒトニワタシハナリタイ

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