月別アーカイブ: 2008年12月

成長とはなにか?-変化志向について

早川です。

仕事を通して幸福になる、そのためには仕事を通して成長実感を味わう必要がある、という所まできました。
では、成長とはなんでしょうか?

成長とは<よい(価値ある)方向への変化>です。
ですから、成長とは<価値と変化の関数>であるとも言えます。

成長なんかしたくないという人はまずいません。
しかし、変化はしたくないという人は沢山います。
なぜなんでしょう?
変化は常に成長を意味するわけではないからでしょう。
どの方向への変化が価値を増加させる変化になるのかは常に不確実なのですから。

でも、変化のないところに成長はありません。
成長とは<よい方向への変化>だからです。
そして、方向性の選択に不確実性が伴う以上、成長を遂げたいなら一定の<変化志向>がどうしても必要となります。

そういう<変化志向>のことを私は<腰の軽さ>とか<平熱の高さ>と呼んできました。
「成長はしたいが、変化はしたくない」-そうは問屋が卸さないのです。

Love & Work!

成長実感

早川です。

先回、「仕事を通して幸福になろう!」というメッセージを投げかけました。
ではどうしたらそうなれるか?

旭山動物園の園長さんは旭山動物園を今日の姿にするにあたって、来園者に動物が幸福にしてるところを見てもらいたいと考えました。
そこで、動物はどういう時が幸福かを考えた。
生殖と食事、これが彼らの幸福。
生殖に関しては管理せざるを得ないし、見世物にするわけにもいかない。
となると残るは食事。
それで、彼らが時間をかけて食物を獲得し、時間をかけて食事をとるように工夫した。
あっという間に手に入るものをあっというまに採ってしまっては幸福なときがあっという間にすぎてしまい、残りの時間が無為で不幸なものになってしまうからです。
そうやって、動物たちの幸福時間を長くし、幸福そうな動物を見るという人間の経験を幸福なものにしていき、今日の圧倒的な成功に至る(メダタシメダタシ)。

では人間の場合はどうでしょう。
人間にも幸福な「生殖と食事」は必要ですが、それだけでは足りません。
+アルファなにが必要か?
それは「成長実感」だろうと思います。

動物界で人間の新生児ほど無力な存在はありません。
動物たちは誕生後すぐに立ち、歩きするのに対して、人の子は何もできない。
ただ泣くだけの存在です。
人は生まれて即、人なのではなく、長い成長期を経て、「人に成る」のです。
「人に成る」プロセスを昇っているという実感は人に幸福感をもたらします。
そういう幸福感が成長を駆動し促すようにできているからです。
旭山動物園の動物たちが「生殖と食事」を喜ぶように、人は「成長」を喜ぶ、そのようにできているのです。

せっかくそのようにできているのですから、それを使わない手はないでしょう。
幸福になるためには成長しようとすればいい。
だったら仕事を通じて幸福になるためには仕事を通じて成長していけばいい。
そう想います。

Love & Work!

仕事を通して幸福になる

早川です。

いきなりですが、どうしたら幸福になれるでしょうか?
完全解を端的に示す力はありませんが、少しだけわかっていることがあります。
仕事を通して幸福になれなければ人生は幸福ではない、ということです。
なぜか?

まず第一に、幸福とは生き方にかかわり、生き方とは時間の使い方であり、人生という持ち時間のそのまたゴールンタイムの大半を普通の人は仕事に費やしているからです。
ライフサイクルの中で20歳台から60歳台という時間。
一日の中で9時ー5時という時間。
どちらもゴールデンタイムです。
この時間にやっていることで幸福でなければ人生の全体が幸福であるということはなかなか考えにくい。

第二に、仕事は楽しいからやっているわけではないということがあります。
仕事は楽しいからやっているわけではない。
しかし、それを楽しくすることはできる。
それは人生そのものの構造と相似形です。
私たちは楽しいから生きてるわけではない。
いつのまにか行き始めて、生きているから生きている。
でも、そういう人生を楽しいものにすることできる。
少なくともそうしようとすることはできる。
それと同じ。
だから楽しいからしているわけではない仕事を楽しくできれば、楽しいから生きているわけではない人生を楽しくできるかもしれない。

そういうことです。
そのためにまずできること、それは「そう想う」こと。
「仕事を通じて幸福になる」と思い、想い、念じる。
そう、まず試されるのはそういう想像力なのです。

Love & Work!