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ワールドカップ

サッカーのワールドカップがいよいよ佳境に入ってきました。
日本チームの帰国があって、半分は「祭りの後」気分ですが、本番はまだこれからこれから・・。
昨日はブラジルVSオランダ。
今日はドイツVSアルゼンチン。

今回は、日本チームの前評判が芳しくなかっただけに、ベスト16入りでも「躍進」感満載で、よかった、よかったと言う感じです。
練習試合に4連敗して、やむなく急遽戦術を変更し、先発要員を組み替えたところ、それが「堅守速攻」という大会全体のトレンドにぴったりはまって、それに結果もついてきた、それが面白い!

サッカーの世界は経済~ビジネスの世界以上にグローバル・スタンダードへの収斂性が高いということなのでしょうか?
これから「堅守速攻経営」なんていうのが流行るかもしれません。
でも、結構「やりたい放題」、「言いたい放題」のマラドーナのアルゼンチンが優勝して、「堅守速攻」といったグローバル・スタンダードを粉砕してしまったり・・、なんて展開も期待してたりします。

あのブラジルでさえ、ドゥンガの指導よろしく、パスサッカーから一転、「堅守速攻」型に移行していましたね。
日本のサッカーは元々、ブラジル留学組(キング・カズ)+ブラジルからの帰化組(ラモス)の影響が色濃かったのですが、今回の戦術変更は、本家の宗旨替えに奇しくも同期をとった格好になったわけです。

その分、サッカーが「面白くなくなった」という批判もあるようです。
確かに、テニスもマッケンロー、コナーズ、ボルグ時代をピークにして、高速サーブのパワーゲームになってから面白くなくなっていった、また古くは卓球がラバーの進化によって球筋の変化が激しくなってラリーが続かなくなってから面白くなくなった、そうしたことと同じようなことがサッカーにも生じようとしているのかもしれません。

それにしても、ブラジルがオランダを前半あれだけ翻弄しておきながら、後半オウンゴールで同点とされてからバタバタして、結局逆転負けしたあの試合。
監督からどんな戦略が授与されているかではなくて、ピッチに立つ選手の一人ひとりがその戦略をどれほど身体化しているかが試される局面というのがあるんだとつくづく感じました。
BZ戦略もまた然りです。

いい勉強になりました。
WCに感謝!