月別アーカイブ: 2014年4月

「マラソンは上半身が9割」

「マラソンは上半身が9割」(細野史晃著)を読了。
ランニングは物理学×解剖学だと細野さんは言います。
そして、走り方に係る物理学とは「重心」論であり、解剖学とは「姿勢」論です。
その両者を踏まえると、「下半身は動くもの」で「上半身は動かすもの」。
だから、「上半身が9割」。…
なかなか説得力のある議論で、すっかり感心してしまいました。
「姿勢が大事」ということは類書も等しく論じるところですが、この本は「走る姿勢」つまり「ランニングフォーム」のことだけではなくて、「人の姿勢」全般、立つ姿勢、歩く姿勢といった「走る姿勢」の手前の姿勢に遡及していて、かつそれを正す方法についても丁寧に論じています。
しかも、ランニング外での矯正方法とランニングそのものによる矯正方法とが両方とも説明されている点、類書にない特色だと思いました。 「姿勢論」の本としてもお勧めしたい本です。
また「学び方」や「教え方」といったメタレベルの記述にも教えられるところが多く、私にとっては、身体の修行と仕事の両方についてためになる本でした。
細野さん、Thanks!

「リーダー研修」

某クライアントでの研修に出講。
タイトルは「新リーダー研修」。
今回はちょっとスキル寄りの内容にして、「PDCA」と「HRS」(報連相)を取り上げました。
どちらもなくてはならないものだと考えられているのに、うまく機能させている人がほとんどいないという不思議なメソドです。
で、そもそもそれは何で(What)、なぜ大切で(Why)、どうしたら機能させることができるか(How)を明らかにしていくという展開。
新リーダーへの最終的なメッセージは次のようなものです。
『「チーム」は初期値においてはグループに過ぎない。… グループをチームにすることによって「チーム」は<チーム>になる』
『「リーダー」がリードするのではない。 リードする人が<リーダー>なのである』
『グループを<チーム>にするための唯一の方法、それは「リーダー」が<リーダー>になることである』
しっかり受け止めていただけました。 ヨカッタ!