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あかつき

金星探査機あかつきのことがニュースになっています。
TVである学者があかつきのプロジェクトの気象学上の意義について、こんなことを言っていました。

地球の気象というのは、地球環境という特定の環境での出来事に関するもの。
金星の気象に関する情報が付加されることで、気象学が「一般化」される。
地球気象学から一般気象学への離陸。
そして、一般気象学から地球気象学へのフィードバックがもたらされる。

特定の固定的環境下で生起する現象の客観化だけではなく、別の環境下での現象を観察~思考の対象に繰り込んで、一般化の次元をあげる。
この方法論がおもしろい。

日本という特定の、固定的な環境化でのビジネスに関連した多くの知見がすでに客観化されています。
しかし、これからはアジアや、おいおいは南米やアフリカでのビジネス現象も繰り込んで、より一般的な=普遍的なしかたで知見を積み増し、それを前提として仕事をしていかなければならなくなります。
そういうグローバル=全球的な経験が、日本人の仕事観の一般化の次元を上げ、それをより普遍的なものにしていく。
グローバル化への対応が、海外に出て行って働くことだけはなく、国内にもそのようにフィードバックされていく。
そうなったらいいと思います。

グローバル人材育成のお手伝いをしている身として、大変勉強になりました。
「あかつき」頑張れ!