「鳥が飛行機開発に果たした役割」

「鳥が飛行機開発に果たした重要な役割は、空を飛ぶことができるという存在証明となり、これによって飛行機ができるという確信を人に与えてくれたことである。」

(松本元、「愛は脳を活性化する」より)

“An important role played by birds in developing aircrafts is that it became an evidence of the ability to fly, which, in turn, gave men the confidence that they can make aircrafts.”

飛行機の開発において、鳥の飛び方の研究というのはあまり役に立たなかったらしい。
むしろ、鳥のように(=鳥と同じ方法で)飛ぶという発想を捨てたときに、飛ぶ(飛ばす)方法が分かったというような進み行きだったようです。

とはいえ、鳥が飛んでいるのを見ることで、人も飛べるはずだと思った、そのことの貢献は大きかった。
鳥が実際に飛んでいたから、人も飛べる=飛行機は作れると人は確信し、その確信があったから、本当に飛べるようになった、そう松本さんは言ってます。

こう続きます。
「空を飛ぶために揚力と推進力が必要となるという原理は、鳥の研究からというより飛行機開発によって流体力学などの物理学が進歩したことにより、解明された。
(中略)
人は飛行機を開発することによって、鳥が飛ぶ原理についてもより深く理解することができたのである。」

あなたはここから何を学びますか?

PS:
松本さんの「愛は脳を活性化する」は名著です。
是非お読みください。
岩波書店、岩波科学ライブラリ42
100ページほどの薄いブックレットです。

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