安藤忠雄

「空き地を見つけると、勝手に空想の建築をデザインした。
所有者が分かればこういうものを建てないかと提案に行った。
もちろん、『頼みもしないものを』と追い返される。」
(安藤忠雄、日経「私の履歴書」より)

安藤忠雄さんは世界的な建築家。
学歴は中卒で、元プロボクサー、で今は東大教授、という!!満載の異例のキャリアの持ち主です。
中学卒業後、独学で建築を勉強し、建築士の資格もないうちからあれこれ設計を手がけ、その後建築士試験を受けて、2級も1級も一発合格。

そういう彼ですから、依頼主=施主がいなくったって、空き地があれば勝手に設計して、所有者に提案に出向く。
今で言う、プロダクトアウトというかプッシュ型というか提案型営業というか・・・。
アッパレです。

現代音楽の作曲家、武満徹さんの修行時代のエピソードにもこういうのがありました。
作曲家を志すも、家にピアノがない。
板に釘を打ちつけ、そこにピアノ線をはって音階が出るようにし、それで作曲した。
道を歩いていて、ピアノの音が聞こえると、いきなりその家を訪ねていって、「ピアノを弾かせてください」と頼み込む。
不思議なことにたいていの家の人は迎え入れ、弾かせてくれた、とのこと。
最後の部分は、安藤さんとは違いますね。

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