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大野一雄

舞踏家の大野一雄さんが亡くなられたとのこと。
百歳を過ぎて車椅子に乗っても「舞踏」しておられた方です。

「上手く踊れるから踊っているのではない、むしろ踊れないから踊っている」
そんな類のことをどこかで言っておられました。

「衝動のようにさえ行はれる
すべての農業労働を
冷たく透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ」

とうたったのは宮沢賢治です。

我々の労働=仕事が、上手くできるからではなく、上手くできないからこそ繰り返し試みられ、そして「舞踏の範囲」にまで高められんことを。