「ベートーヴェンは凄い!」‐1

早川です。

大晦日から元旦にかけて行われた「ベートーヴェン全交響曲連続演奏会2008」に行ってきました。
9曲全曲を1番から9番まで番号順に演奏し、第九でフィーナーレというとんでもない試みです。

http://www.saegusa-s.co.jp/con081231.html

指揮は「炎のコバケン」こと小林研一郎。
オーケストラは「イワキメモリアルオーケストラ」。
場所は上野の東京文化会館。
31日の14時に開演で、終わったのは1日の午前2時。
12時間!!

3(「英雄」),5(「運命」),7,9(「合唱付」)の奇数ラインがパワフルですばらしかった。
特に5番と7番。

5番で魂を抜かれてしまい、6番(「田園」)で体勢を立て直したと思ったら、7番でまた打ち抜かれてしまった、そんな感じ。
こんな年越しは初めてです。

コバケンは、舞台の袖から小走りで登壇し、まるでリリーフしたピッチャーが投球練習なしにいきなりノーワインドアップで投げ出すみたいな感じで、さっと曲をスタートさせます。
1楽章が終わると、いったん壇を降り、オケに短く会釈して再度登壇し2楽章に入っていく。
2楽章と3楽章の間でも同じ動作を繰り返します。
でも、3楽章の終わりでは、最後に振り上げた指揮棒を頭上でとめ、短く静止して、腰をためて振り下ろし、いきなり4楽章に入る。
ほぼ全曲そういう流れでした。
この3楽章と4楽章のあいだの<間>の緊張感がよかった。

コバケンは一曲が終わると、観客にオケのメンバーへのアプローズをたっぷりと求め、自らも壇上を走り回って拍手をし、握手をし、そうやって皆を励まして励まして、長丁場を乗り切っていました。
いい指揮者というのは卓越した芸術家であるだけではなくて、優秀なプロジェクト・マネージャーでもあるのだと納得。
ベートーヴェンも偉いけど、コバケン、あなたも偉い!

Love & Work!

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