石中に火あり

石中に火あり、打たずんば出ず
(セキチュウニヒアリ、ウタズンバイデズ)

A stone has fire inside,
if  you do not hit it,
fire would not appear.

この場合の「石」とは火打石のことです。
火打石を「打つ」と火花がでます。
だから「石中に火あり」。
でも、その石を誰かが「打つ」ことをしなければ、 そこから火は出てきません。

自分の中に「火」がある。
でも、それを打たなければ、「火」はでてこない。
そして、それを「打つ」のは、自分しかないのです。

さて、この言葉は、山本周五郎の「雨上がる」

という短編の中に登場する言葉です。
最近、実家の書棚を整理していて、周五郎の「長い坂」を見つけ、読み返しました。
やっぱり、いいですねー。
そんなこんなで、この言葉を思い出しました。

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