「得意なものがなんであるかということより、 何か得意なものがあるということが重要なんだ」

「得意なものがなんであるかということより、

何か得意なものがあるということが重要なんだ。
おまえになにもない。
何にも関心がない。
だからおれはおまえの体を鍛える、丈夫な体にする、10マイル走れるようにするし、自分の体重以上の重量が挙げられるようにする、ボクシングを教え込む。
小屋を作ること、料理をつくること、力一杯働くこと、苦しみに耐えて力をふりしぼる意志と自分の感情をコントロールすることを教える。
そのうちに、できれば読書、美術鑑賞、ホームコメディの台詞以外のものを聞くことを教えられるかもしれない。
しかし、今は体を鍛える。
いちばん始めやすいことだから。」
(R.B.パーカー、「初秋」より)
 
R.B.パーカーのスペンサーシリーズ(探偵もの)にも一時はまりました。
この「初秋」はいちばんのお気に入りで、何度も読みました。

両親から虐待にあっている少年ポールを、スペンサーが保護し、助けるストーリー。
私は一種の「父性論」として読んだのかもしれない。

いい本ですよ。
早川文庫で読めます。

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