「初秋」

「初秋」(ロバート・B・パーカー著)を再読。

パーカーのスペンサーシリーズは全巻もっています。
中でも一番のお気に入りはこの「初秋」。
なんど読んだか分からない。

両親にネグレクトされて育ったポールをスペンサーが保護し、彼の自立を支援するというお話。
その自立のためのプログラムは次のようなものです。
1:田舎の土地に連れて行って、二人でセルフビルドで家を建てる
2:その合間合間にウェイトトレーニングやランニングをしてポールの身体を鍛える
3:ちゃんとした料理を作って食べさせる

田舎暮らし、セルフビルド、ウェイトトレーニング、ランニング、料理―これって全部私がやってる、やろうとしていることじゃないか!!
今回再読してみてそのことに改めて気付きました。
これほどまでにこの本にインスパイヤされているとは思っていなかった。

「彼(ポール)はただぼんやりと私を見ていた。
家は人が建てるものであることなど、一度として考えたことがないのだ。
家は建築会社が建てるものであり、時には自然に出現するもの、と思っている。」

もう、そのまま竹内ユウさんやDee Williamsさんの台詞みたいでしょ。
こういうのもあります。

「得意なことが何かということより、得意なことがあるということの方が重要なんだ。
おまえには何もない。
なににも関心がない。
だからおれは、お前の体を鍛える、丈夫な体にする。
10マイル走れるようにするし、自分の体重以上の重量が挙げられるようにする。
小屋を造ること、料理を作ること、力いっぱい働くこと、苦しみに耐えて力を振りしぼる意志と自分の感情をコントロールすることを教える。
そのうち、できれば、読書、美術鑑賞や、ホームコメディの台詞以外のものを聞くことも教えられるかもしれない。
しかし、今は体を鍛える、いちばん始めやすいことだからだ。」

私の場合、10マイル(16キロ)以上走れるし、自重以上の重量を挙げられる。
料理も作れるし力いっぱい働き、力を振り絞ることの快感も知っている。
となると、あとはやっぱり「小屋造り」だな。

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