「訓練と行動を尊ぶ心は、実は、大きな現実への信頼があってはじめてできることである。
現実の中に「論理的なもの」、「正しいもの」が必ずひそんでいることを信頼しきっている証拠なのである。」
(中井英夫、「美学入門」より)
(中井英夫、「美学入門」より)
Heartfelt respect for training and action only comes from conviction
that “something logical” and “something right” should exist in the world.
中井さんの名文です。
以下、こう続きます。
「これは大変なことなのである。
自分の肉体を信じ、この世界を信じ、歴史を信じ、人類全体を信じることなのである。
歴史を信じるというか、人類の歴史をよくしなければならないことに、全身を賭ける魂、その清らかな魂、強い魂の、果敢な態度が、その底に大きく横たわっている。」