「『おじいちゃん、理恵子がおねーちゃんになったら死んでしまうの?
死なんといてね
理恵子がおねえさんになっても死なんといてね』
祖父は正月に集まった親戚一同の前で、この話を披露する。
それも毎年。
とうとう、理恵子はそれがはずかしい年齢になった。
『おじいちゃん、もう何回も言いゆうでやめてえや』
『何回でも言いたいわいや、言わしてくれ』
とどなりかえされてしまった」
(西原理恵子、「こどもの時間」より)
島泰三さんの「孫の力」引用されていたエピソードです。
西原理恵子さんは「毎日かーさん」を書いている漫画家です。
島さん自身も同じ経験をもっているそうです。
こうあります。
「ちなみに、わたしも7歳になった孫娘に、
『ジイジ、死んじゃいや。
あいちゃんが死ぬまで死んじゃいや』
といわれたことがあります。
こっちも、なんどでも言うな、これは」
ですって。